作者单位:大连外国语大学
出版时间:2018年6月第1版第1次印刷
本书概述:本书是在作者博士论文的基础上修改而成。主要内容是从日语教学中学习者产生的实际问题出发,运用第二语言习得和认知语言学的相关理论展开的研究。日语学习者在使用「テモイイカ」句进行交流时,在使用和意图上易出现
作者姓名: 李莹
出版社: 人民日报出版社
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图书定价:68
内容简介
本书是在作者博士论文的基础上修改而成。主要内容是从日语教学中学习者产生的实际问题出发,运用第二语言习得和认知语言学的相关理论展开的研究。日语学习者在使用「テモイイカ」句进行交流时,在使用和意图上易出现偏差。本书主要阐明中国的日语学习者对“请求许可句”所建构的知识和理解的总体特征。
作者简介
李 莹 女,汉族,1980年11月20日生,博士(比较文化专业),大连外国语大学讲师。研究方向:二语习得、日本语教育。
第1章序論
1.1研究動機と研究背景
1.2研究目的
1.3本研究の構成
第2章先行研究と本研究の研究課題
2.1日本語母語話者の「Vテモイイカ」文に関する研究
2.1.1文法研究
2.1.2表現研究
2.1.3発話行為論研究
2.2学習者言語としての「Vテモイイカ」文に関する研究
2.2.1英語を母語とする日本語学習者を対象とする研究
2.2.2中国語を母語とする日本語学習者を対象とする研究
2.3日本語教育の領域における「Vテモイイカ」文に関する研究
2.3.1「文脈化」の研究
2.3.2 「初級文型の硬直化」の研究
2.4先行研究のまとめと本研究の研究課題
第3章研究方法
3.1調査方法
3.2調査協力者
3.3調査内容
3.4調査の実施
3.5データの整理
第4章学習者の構築している形式上の知識(研究Ⅰ)
4.1先行研究
4.2研究課題
4.3分析方法
4.4分析の結果と考察
4.4.1横断的分析の結果と考察
4.4.2縦断的分析の結果と考察
4.5研究結果のまとめと総合的考察
4.5.1結果のまとめ
4.5.2考察
第5章学習者の構築している表現意図上の知識(研究Ⅱ)
5.1先行研究
5.2研究課題
5.3分析方法
5.4分析の結果と考察
5.4.1横断的分析の結果と考察
5.4.2縦断的分析の結果と考察
5.5研究結果のまとめと総合的考察
第6章学習者の構築しているストラテジー上の知識(研究Ⅲ)
6.1先行研究
6.2研究課題
6.3分析方法
6.4分析の結果と考察
6.4.1横断的分析の結果と考察
6.4.2縦断的分析の結果と考察
6.5研究結果のまとめと総合的考察
第7章結論
7.1本研究の結果
7.1.1形式上の知識構築
7.1.2表現意図上の知識構築
7.1.3ストラテジー上の知識構築
7.2考察
7.3教育現場への示唆
7.4本研究の意義と限界及び今後の課題
7.4.1本研究の限界
7.4.2今後の課題
参考文献
付録表目次
表1奥田による「シテモイイ」の意味機能12
表2「Vテモイイ」の二次的意味18
表3「相手行動系許可求め型表現」の分類26
表4友人に挨拶文の翻訳を依頼する依頼<場面1>での選択率28
表5駅員に帽子を拾い上げることを指示する指示<場面2>での選
択率30
表6包装リボン交換を指示する指示<場面3>での選択率31
表7接客中につき他の客を待たせる指示<場面4>での選択率31
表8電話の向こうの客に待つように指示<場面5>での選択率32
表9「自分行動系許可求め型表現」の分類34
表10アルバムを見せてもらう許可求め<場面1>での選択率36
表11グループ会議で報告を切り出す宣言<場面2>での選択率37
表12網棚に荷物をあげる宣言<場面3>での選択率38
表13白いセーターにする宣言<場面4>と発表を始める宣言
<場面5>での選択率38
表14客のそばを通り抜ける宣言<場面6>での選択率39
表15「Vテモイイカ」文の意味、機能、形式49
表16“May ”を「テモイイデスカ」に訳した結果51
表17人間関係による「a型」における日本人と中国人の翻訳の対照54
表18「b型」と「c型」の翻訳についての統計56
表19「許可求め/与え表現」の構造の関係表60
表20行動展開表現レベルとしてのテモイイ64
表21理解要請表現レベルとしてのテモイイ65
表22自己表出表現レベルとしてのテモイイ66
表23母語話者と学習者が想起した用法及びその比率70
表24言語産出テストの調査協力者の内訳83
表25場面設定87
表26各場面における「Vテモイイカ」文の産出文数と産出率91
表27「テモイイカ」文の産出用例92
表28誤用タイプの数と比率97
表29行為者が聞き手の場合の正用文の数と産出率115
表30「依頼」、「指示」、「誘い」における習得レベル毎の①、②、③の
産出文数116
表31行動展開の9類型132
表32「依頼」の意図で産出された各表現の対照138
表33「指示」の意図で産出された各表現の対照142
表34「宣言」の意図で産出された各表現の対照145
表35「許可求め」の意図で産出された各表現の産出率の比較148
表36「行動」、「決定権」、「利益·恩恵」による四つの表現意図の
構造150
表37配慮の手段の産出率(%)164
表38本研究データから得られた意味公式の種類、機能、実例174
表394つの意図における母語話者と学習者産出の隣接ペアと意味
公式の数177
表40 「依頼」の意図達成に用いられた意味公式の種類と産出率178
表41母語話者の依頼発話の構造180
表42学習者の依頼発話の構造182
表43「指示」の意図達成に用いられた意味公式の種類と産出率186
表44母語話者の指示発話の構造188
表45学習者の指示発話の構造190
表46「宣言」の意図達成に用いられた意味公式の種類と産出率194
表47母語話者の宣言発話の構造195
表48学習者の宣言発話の構造198
表49「許可求め」の意図達成に用いられた意味公式の種類と
産出率202
表50母語話者の許可求め発話の構造203
表51学習者の許可求め発話の構造204
表52人間関係による母語話者と学習者の意味公式の使い分け208図目次
図 1「依頼」、「指示」、「許可求め」の適切性条件の関係図42
図2決定権·受益性から見た行為要求45
図3「テモラッテモイイカ」が用いられる条件48
図4遠藤(2008)のアンケート用紙69
図5各場面における「Vテモイイカ」文の正誤用率101
図6「依頼」、「指示」、「誘い」における習得レベル毎の①と③の産
出率116
図7「*テモイイカ」と「*テクレテモイイカ」の産出率118
図8「行為者話し手要件」違反の誤用文の日中対応図122
図9「表現形式」と「表現意図」との関係133
図10習得レベルによる「Vテモイイカ」文の意図の産出率153
図11習得レベルによるストラテジー上の知識の変化210
第1章
序論11研究動機と研究背景
筆者は大学時代に学部留学生として訪日した。その時に所属したゼミで、「許可求め表現」という用語に初めて出会い、その代表的な形式が「V+てもいいですか」であり、最も敬語的な表現だということを学んだ。 敬語よりずっと使いやすいこの簡単な表現になぜ今まで気づかなかったのだろうと疑問を感じると同時に、他の学習者はどうだろうか、敬語表現として「V+てもいいですか」についてどのような知識を有しているか、どのように理解しているのだろうか、気になった。そこで、この疑問を解決しようと「許可求め」と「V+てもいいですか」をキーワードにして文献検索をしたところ、学習者の「V+てもいいですか」に焦点化して論じた研究はみつからなかった。
それから何年も経って、日本語教師になった筆者は、「写真を撮ってもいいですか」という学生の発話を聞いて、留学当時のこの記憶が蘇った。この学習者が使用している「てもいいですか」はどのような意図だろうか。まずは次の二つの意図①と②が考えられ、①の意味か②の意味かはその文が使用される文脈によって決まる。①相手の写真を(自分が)撮ることについて許可を求める。②この場所が、写真撮影が認められている所であるかどうかを尋ねる。しかし、ここで重要なことは、この学習者が意図しているのは、①でも②でもなく、「相手の意向を尋ねる形を取りながら実は、自分の写真を撮ってくれないか、相手にお願いをする」、つまり依頼であるということである。そして、このことは、中国人日本語教師としての筆者を含めて中国人にしか分からないことかもしれないということである。
……